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二歳半から五歳までの間に五感が著しく発達する「敏感期」と言われている時期に、適した環境を与えてあげることで飛躍的に特定の感覚が洗練されていきます。



それは視覚、聴覚、味覚、臭覚、触角の5つの感覚のことです。
かつてマリア・モンテッソーリが知的障害児の治療にあたっていた時に考案された感覚教具を用いることで、そのひとつひとつの感覚が洗練されたものとなっていきます。



視覚を使うのに用いられる教具は、大きい・小さいや、太い・細いといった抽象的な概念を認識できるよう造られています。たとえば「赤い棒」は長さが異なる赤いバーを長いものから短い方まで並べていくことで長い・短いという感覚をつかむことができます。



「雑音筒」は小石や砂などを入れた6種類の音が鳴る円筒を対で用意して音を聞き分けるもので、音を整理し分類することができるようになっていきます。

触角を養うには、目隠しをしてその手触りや重さをイメージします。
微妙に違う重さのものは、神経を研ぎ澄まさなければわからないので集中力も高まります。
「触角版」は板にやすりが貼ってあり、指でその感触の違いを感じる教具です。

敏感期はなんでも触りたがる時期なので、子どものさわりたい欲求を満たしてくれるものなのです。



他に味覚や嗅覚を刺激する教具もあり、甘い、酸っぱい、塩辛いなどの味覚を刺激する「味覚びん」は2本づつのびんの中にそれぞれ味のする液を入れておきそれを少し手に垂らして舐め、同じ味のするものをペアにするというものです。



「嗅覚筒」はコーヒー、カレー粉、きんもくせいの花びらなどの香りがするものを2つづつ容器の中に入れておき、それらを嗅いで同じ匂いのするものをペアにしていきます。
家庭でも料理を作っているときに「これは何の匂い?」と聞き食べるときには「どんな味がする?」とこどもに答えを出させるだけでも徐々に感覚が磨かれていきます。


教具を与えるだけでなく家や外での原体験の積み重ねで感覚の世界が広がっていくのです。

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