
1歳になる頃には、一人で歩けるようになり、寝ているよりも起きている時間のほうが長くなってきます。
そして、身近な人の真似をしたり、少しずつ言葉を覚え、簡単な単語が出てくるようになります。
1歳までというのは大変重要な時期で、この時期までに母親から愛情深く育てられた子どもは、放っておかれた子どもよりもコミュニケーション能力が高いということも明らかになっています。
相手の感情を読み取ったり、自分の意思を伝えるための言語能力の発達に違いが出ると言われています。
もちろん、この時期までにすべてが決まってしまうわけではありませんが、子どもの能力や個性の土台ができるということですが、1歳から2歳の間に話せるようになる言葉は100~200単語ほどになると言われており、この時期の親の関わり方や環境などによって大きく変わってきます。
この時期に重要なのは、子どもがしたい時に、好奇心を伸ばすことです。
歩き始め、どんどんいろいろなことに興味が湧くようになってきて、危険なことも増えるため目が離せない時期ですが、必要以上に手を貸したり、刺激を用意しすぎたりすることは、子どもの自発性を育む機会を失うことになってしまいます。
できる限り子どもの好奇心に合わせて、いろいろな体験をさせることが重要です。
1歳児を対象とした幼児教室では、親と共に体操や手遊び、積み木遊びなどを楽しんだり、絵本の読み聞かせを聞く内容が主で、中にはフラッシュカードのように語彙を増やす働きかけをしている教室もあるようです。
ですが、多くはまだ家庭での通信講座や教材を用いた、親子のペースでできる遊びの中での学びや、絵本の読み聞かせなどスキンシップを図りながらできる働きかけをしているようです。
自我が芽生え始めるこの時期、保護者のもとで安心していろいろな探索行動を行ったり、たくさんの会話の中で言葉を身につけることが重要です。