モンテッソーリ教育法の3大要素とは?

モンテッソーリは世界中で支持され、教育界に最も大きな影響を与えた教育法の一つとされています。
モンテッソーリ教育の特徴として3つあげられています。
1つめは「自由に個別活動」するということです。
子どもは集団で同じことをするのではなく、自由に個別活動を自分で自分の活動を選び,自分のリズムで納得行くまで繰り返し活動させます。
2つめは「子どもの中の自発性を重んじる」ということです。どの子どもにもある知的好奇心が自発的に現われるように,子どもに「自由な環境」を提供することを重要視しています。
3つめは「縦割りクラス」にするということです。
異年齢混合の縦割りクラスの中で、子ども達はお互いから学び合います。
年下の子どもは年上の子どもの活動を見て学び、年上の子は年下の子に世話をすることや教えることで学び成長していくということです。
また子ども達のそれぞれの敏感期を背景に、5つの分野のお仕事に分けられています。
「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」の5つの分野です。
その中でもモンテッソーリは特に「感覚教育」を重要視しています。
子どもは3歳から6歳の間に,視覚,聴覚,触覚,臭覚,味覚の五感が著しく発達する特別な時期のようです。感覚の発達は知的活動の基礎のため、いろいろな教具を使って子どもの感覚教育に力を入れているようです。
「モンテッソーリ教育を幼児教育の中でどのように取り入れられているのか。」
モンテッソーリ教育を進めている幼稚園ではどのような取り組みをしているのでしょうか。
モンテッソーリは教育界に影響を与えたれた、有名な方なので幼稚園で実践しているところが多いと思います。
各幼稚園でそれぞれ特徴があると思いますが、私の知っている幼稚園での例を紹介します。
教育方法として「幼児の自己発達のために幼児ひとりひとりの個性,自由,自立の三つの要素を重視する教育」をかかげ、「豊かに整備された環境」「科学的に研究された特色ある教材」「専門的な養成を受けた教師」という3本の柱があります。
また、教師中心ではなく子ども中心の教育を重視しています。
教師が用事を一斉に同じ方向へ向けさせるのではなく、幼児の個人差を認めながらその能力を最大限に引き出そうとする教育です。
そして,3,4,5歳児の縦割り(混合保育)を行っています。
幼児の協調性や社会性の芽生えを助け、人間関係を豊かにするために、家庭や社会の自然の構造に添って行っているようです。
各教室の中にも遊びの中で取り入れることができるような教材がいくつか見られました。
数を並べたり,紐に積み木を入れていく作業や数字をロール紙に書いていったりいろいろな形をつなげていくブロックなど、教材も様々でした。
遊びの中で子どもたちの五感を使い、いろいろなものを吸収させる教材や環境を準備することが大切だと思います。